ガソリン補助金が再開されたことで「お、ちょっと安くなったかも?」と喜んだのも束の間…。
数週間で元の高価格に戻ってしまい、「あれ?全然変わってないじゃん」と感じた方も多いのではないでしょうか?
この記事では、東北在住・車が生活必需な地方民くま子の疑問をきっかけに、
「なぜガソリンはすぐに値上がりしてしまったのか?」というテーマを、二人の会話形式でやさしく深掘り。
補助金の仕組み、原油価格、為替、そしてガソリン税の二重構造まで、最新の情報をもとにお届けします。
💬くま子とコトノの会話で解説する、ガソリン価格の謎
「ねぇ、コトノ…なんでまたガソリン高くなってんの?」
くま子:
ねぇコトノ、5月あたりからガソリン補助金って出てたよね?
「お、ちょっと安くなった!」ってテンション上がってたのに、
ここ数週間でまた**元の価格に戻ってない?**どういうことなの!?東北じゃ車ないと生活できないのに〜!
コトノ:
その感覚、実際に多くの方が感じてるようです。
では、その理由を順を追って説明していきますね。
🔧 補助金の仕組みは「段階的」
コトノ:
まず、2025年5月22日から再開されたガソリン補助金は、いきなり10円/L下がるわけではありません。
最初は1Lあたり5円の補助からスタートし、毎週1円ずつ増額、最大で10円引きという設計です。
くま子:
えっ!?最初から10円引きじゃなかったの!?
じゃあ私が「安くなった〜♪」って思ったのは…まだ途中だったのか…。
コトノ:
さらに、ガソリンスタンド側の在庫回転にも時間差があるため、
補助金が現場に反映されるのにも少しラグがあるんです。
くま子:
…じゃあ結局、「安くなった感」はタイミング次第ってことね…(がっかり)
📈 なぜまた価格が戻ったのか?主な理由は3つ
コトノ:
価格が戻ってしまった背景には、次の3つの要因があります。
1. 原油価格の上昇
中東地域の地政学リスクが高まり、国際的な原油価格が上昇傾向にあります。
2. 円安の影響
1ドル160円台という為替状況が続いており、ガソリンの輸入コストが上昇しています。
3. 補助金は「値下げ」ではなく「上昇の抑制」
今回の補助金はあくまで「価格が上がりすぎないようにする」ための対策であり、
実質的な値下げ策ではないんです。
くま子:
えぇぇ〜〜〜!?
じゃあ「値下げします」じゃなくて「これ以上は上がらないようにするね」って話だったの!?
期待しちゃったこっちがバカみたいじゃん…(涙)
💸 ガソリン税の二重構造も大きな壁
くま子:
ていうかさ、そもそもガソリンって税金二重で取られてない?
ガソリン税に消費税って…意味わかんないんだけど!
コトノ:
はい、それは正確にはこうなっています。
- ガソリン税(本則税+暫定税率)
- その合計金額に対してさらに消費税10%が上乗せ
つまり、「税に税がかかっている」構造なんです。
くま子:
うっわ、それこそ「二重課税」じゃん…
「暫定」っていつまで暫定なんだよ!いつまで取ってんのよ〜!
コトノ:
国会でもたびたび議論はされていますが、税収の問題などもあり、現状では継続されています。
🧷 政府の対応:上限価格の設定も
コトノ:
2025年6月26日からは、新たに「ガソリン価格の上限を175円/Lに設定する」という措置も始まりました。
これはあくまで「上がりすぎないようにする」ための対策です。
くま子:
…うーん、上限は助かるけど、もっと抜本的に下げる施策もほしいよね。
東北の冬とか、灯油もガソリンも高かったら生活厳しいんだけど…。
コトノ:
地方ではガソリンが生活インフラそのものですから、
一人ひとりの声や投票行動が、政策に反映されていくことも大切ですね。
くま子:
次の選挙、ちゃんとチェックして「ガソリン税見直します」って言ってる人、探すわ…!
✅まとめ:なぜガソリンはすぐに価格が戻ったのか?
要因 | 内容 |
---|---|
補助金 | 段階的支給。最初から10円引きではない |
原油価格 | 中東情勢で高騰中 |
為替 | 円安で輸入価格が上昇 |
税制 | ガソリン税+消費税の二重構造 |
上限対策 | 上がりすぎ防止だが、値下げ策ではない |
🔍結びに:補助金よりも必要なのは「仕組みの見直し」かも?
ガソリン価格の変動は、単なる補助金で解決できるほど単純ではありません。
原油価格や為替、税制といった多層的な要因が絡み合っています。
特に地方在住者にとって、ガソリン代は日常生活の基盤。
その現実を反映した施策が、もっと求められているのかもしれません。

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